来年度の年金額が決まりました

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Vol.2032018年2月27日発行

来年度の年金額が決まりました

こんにちは。
FPオフィス willの前野彩&備順子税理士事務所の備です。

さて、毎月第2・第4火曜日にお届けしておりますこの「マネーレシピ」。
2018年からは、第2火曜日を税理士&FPの備順子から、
第4火曜日をFPの前野彩からお送りいたします。

先日、平成30年度の年金額が決まりました。
年金額は、今年度と同じ779,300円/年です。

実際の振込は、2か月に1回ですが、
1か月あたり、6万5千円ほどです。

年金というと、「少ない」「将来はもらえない」(?)などと
いろんな不安や不満が出てきますが、
今回は、それをひも解いてみましょう。

┏━━━┓  1.老後の年金。
┃     ┃    本当にもらえないの? ソンなの?
メニュー┗┓ 2.セミナーのお知らせ
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■□  前野彩のマネーのミニレシピ
□  ~老後の年金。本当にもらえないの? ソンなの?~
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老後の収入のベースとなる老齢基礎年金は、
20歳から60歳までの40年間国民年金保険料を納めると、
65歳から779,300円/年を受け取ることができます。

会社員や公務員として厚生年金等に加入していた人は、
さらに老齢厚生年金も受け取ることができます。

厚生年金に加入している期間の老齢基礎年金部分は
自動的についていますが、
個人事業主や学生納付特例を使っていた人の老齢基礎年金は
要注意です。

わたしのところに老後が不安と相談にいらっしゃる方は少なくありません。

でも、そういいながらも、
メディアで放送される「年金不安」という言葉で、
自分たちの老後の年金はなくなると思って、
納めない個人事業主の方も少なからずいるからです。

本当のところ、どうなのでしょうか。

たとえば、40年前からずっと個人事業主等で
自分で毎月、国民年金保険料を納めてきた人は、
過去にさかのぼると、
総額でいくらの国民年金保険料を納めたことになると思いますか?

今よりも物価が安いころから納めていますから、
40年間の総額で約530万円です。

530万円を納めてきたから、
65歳から一生年間約78万円を受け取ることができるのです。

そうなると、よく聞かれるのが
「何年生きたらモトが撮れるんですか?」という質問。

人の寿命なんてわからないですし、
ソントクでは測れない部分がありますが、
計算してみましょう。

「530万円÷78万円=約7年」です。
つまり、65歳から72歳まで生きたら、
あとは、納めてきたよりも多い年金額を受け取ることができるのです。

日本の年金制度ってすぐれていると思いませんか?

「いや、それは昔の人だからでしょ。これからは違うんじゃないの?」と
思った方もいらっしゃるでしょう。

おっしゃるとおり、昔は国民年金保険料も安かったのです。

なんと、40年前の1か月の国民年金保険料は、2730円!

そこで、今の国民年金保険料、1か月あたり、1万6490円を
40年間納めた場合でも計算してみましょう。

納める総額は約792万円です。
それを、現在の年金78万円/年を受け取るとすると、約10年です。

つまり、65歳から75歳まで生きたら、
モトが取れるという計算になるのです。

やっぱり手厚いですね。

実は、国民年金保険料には、
私たち個人が納める保険料だけでなく、国の税金も入っています。
だからこそ、これだけ手厚い年金が受け取れるのです。

そして、せっかく国が私たちのために出してくれているお金を受け取るためにも、
国民年金保険料は、納めておきたいですね。

なお、老後の年金を受け取るための期間は、
昨年制度が改正されました。

以前は25年間必要だった受給資格期間は、
今は10年で構いません。

つまり、20歳~60歳までの間に、
少なくとも10年以上国民年金保険料を納めること、
そして、納められないときに免除等の申請をしている人は、
老後の年金が受け取れるようになったのです。

でも、ここで判定するのは、
あくまでも、老後の年金を受け取る資格だけです。

実際にいくら受け取ることができるのかは、
その人が収めた国民年金保険料や厚生年金に加入している期間によって決まります。

つまり、国民年金保険料を納めた期間が短ければ、
老齢基礎年金は1年あたりざっくり2万円少なくなります。

20歳以降の大学2年間を学生納付特例を使い、
その後、追納として、その間の国民年金保険料を納めていなければ、
将来の年金が1年×2万円が差し引かれるから、
老後に受け取る国民年金は、約74万円になるのです。

なお、60歳になるまでに、
国民年金保険料を40年間納めておらず、
60歳以降も自主的に国民年金保険料を納めるのなら、
老齢基礎年金を増やせるワザがあります。

それが、「任意加入」です。

老後の年金を試算して、77万9300円の満額にならない人は、
年金を増やすことができる60歳以降のチャンスを覚えていてくださいね。

老後が気になる人は、この後のセミナー案内でもお知らせがありますが、
4月6日(金)にセミナーがありますので、
楽しみにしていてください。

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