こんにちは。
FPオフィス willの前野彩＆備順子税理士事務所の備です。
さて、毎月第２・第４火曜日にお届けしておりますこの「マネーレシピ」。
第２火曜日は、税理士＆FPの備順子から、
第４火曜日は、FPの前野彩からお送りいたします。
来月から、国民年金に関する制度が3つ変わります。
その変化に、関係がある人は、
次の3つのいずれかに該当する人です。
（１）老後の年金を受け取る人
（２）個人事業主やその妻、20歳以上の学生などの国民年金の第１号被保険者
（３） 上記（２）に当てはまる人で、今年の2月1日以降に出産する予定の女性
（２）と（３）については
マネーのミニレシピの225号と、227号でお伝えしています。
過去記事が気になる人は、備税理士のサイトにアップしていますから、
こちらをご覧くださいね。
（https://yarerunda.jp/mailmaga
ということで、今回は、
（１）の老後の年金を受け取る人への変化について
お伝えいたしますね。
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■□ FP前野彩のマネーのミニレシピ
□ ～本当に朗報！？ 4月の年金額が上がります！～
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今年3月までの平成30年度に受け取る老後の年金額は、
国民年金を40年間納めた人が受け取る年金額で、
月額64,941円です。
でも平成31年は、月額65,008円と決まりました。
金額にして67円、0.1％分のアップですから、
嬉しい増加ですね。
でも、なぜ増えたのでしょうか？
そして、「本当に」年金額は増えたのでしょうか？
年金額が増えたり、減ったりするのには、
「マクロ経済スライド」という仕組みの影響を受けます。
マクロ経済スライドとは、簡単に言うと
「物価と給料の変化に、働く世代の減少と、
年金受取世代の長寿を含めた調整をしましょう」
というものです。
それでは、もう少し詳しく説明していきます。
と言っても、年金に詳しい方からすると、
ざっくり×ざっくりというほどの大枠のお話です。
正確に理解する必要はありませんから、
「な～んとなくわかった」と思っていただくだけで十分です。
本来の年金額は、物価と給料の伸びに合わせて決まるので、
物価と給料が上がれば、年金額も上がる、
物価と給料が下がれば、年金額も下がる、という仕組みです。
シンプルですね。
でも、このままいくと、少子高齢化で、
年金を納める現役世代は減っていくのに、
受け取るシニア世代は増え、さらに長生きになっていますから
年金制度の赤字の不安が出てきます。
そこで、年金制度が将来にわたって続く制度とするために、
働く人の減少と受け取る人の寿命の増加、という両方を考慮した
「マクロ経済スライド」という仕組みを取り入れたのです。
実際の数字を見てみましょう。
平成31年度の年金額を決める際の統計データを見ると、
物価と給料の本来の伸び率は、0.6％でした。
本来ならば0.6％分、年金額をアップしたいところですが、
年金を持続する制度にするために、
マクロ経済スライドで計算した「スライド調整率」0.5％を
差し引く必要があります。
本来のプラス0.6％の伸び率から、スライド調整率0.5％を差し引いた結果の
プラス0.1％が、来年度からの年金額に反映されたのです。
つまり、「0.1％分の年金額が増えた！」と考えると、
一見オトクですが、
賃金と物価の上昇率は0.6％ですから、そこには至っていないのです。
これだけを聞くと、シニアは大変...ということになりますが、
頑張っているのは、シニアだけではありません。
現役世代で働く人だって、
給料から納める厚生年金保険料率が高くなっても頑張っています。
このように、現役世代も、年金世代も、
両者で頑張る年金を破たんさせない仕組みが「マクロ経済スライド」と
思っていてください。
もちろん、国もそれ以外にも年金の受け取り年齢の選択肢を増やしたり、
厚生年金の加入者を増やす制度改定を検討しています。
不安を口にされることが多い年金制度ですが、
制度持続のための頑張りも知ったうえで、
自分にできる老後の備えを頑張るようにしましょう！
備えの方法が知りたいときは、遠慮なくご相談に来てくださいね。
お待ちしています。
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■講師■ 備順子
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大阪市立梅田生涯センター第３研修室
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平成最後の税制改正はこうなりました
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■日時■2019年4月22日（月）18：30～21：00
■講師■ 備順子
■場所■
守口市役所 ７０３会議室
06-6992-1221
■連絡先■
SG大阪ウッドクラブ 岡本 芳夫
電話 06-6916-8500
FAX 06-6902-0543
メール oka440@sannet.ne.jp
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Vol.2292019年3月26日発行
