こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの前野彩です。
さて、毎月第2・第4火曜日にお届けしておりますこの「マネーレシピ」。
第2火曜日は、税理士&FPの備順子から、
第4火曜日は、FPの前野彩からお送りいたします。
まずは最初にお詫びです。
メルマガの予約送信日を誤って設定しておりまして、
26日配信分が本日になってしまいました。
楽しみにしてくださっていた方、失礼いたしました。
ということで、気を取り直して始めます。
いよいよ今週末からGWが始まります。
海外旅行の予約も好調ということで、
久しぶりに「コロナ自粛」が静かな連休になりそうですね。
そんな中、年度末に転職や退職をされた方がいらっしゃると思います。
特に「企業型確定拠出年金(DC)」制度に加入していた人は、
退職から6カ月以内に手続きをしないと、
せっかく貯めた自分のお金が減ってしまうことになります。
「企業型確定拠出年金(DC)」に加入していた方は、
GWを使って、次の選択肢を考えてみてくださいね。
┏━━━┓ 1.転職&退職後の選択肢は6カ月以内に決断
メニュー┗┓ 2.5月からは新たな選択肢が登場!
┗┓ 3.iDeCoの選びかたサイト
┗┓ 4.セミナー告知
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1.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~転職&退職後の選択肢は6カ月以内に決断~
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転職前の勤務先で「企業型確定拠出年金(DC)」に加入していた人が
転職した場合は、転職先の企業年金(退職金)制度を確認します。
転職先にDCがある場合は、
新しい会社の指示に沿って、DC加入の手続きを行うので簡単です。
でも、転職先にDCがない人や、就職しない、または起業した人の場合は、
退職から6カ月以内に
会社のDCからお金をもって出なければなりません。
会社は社員だったころはDCの手数料を会社が負担してくれますが、
退職者の手数料をいつまでも負担しませんから、
その期限が6カ月なのです。
自分でiDeCoの窓口となる金融機関を決めて、
DCのお金を移すための手続きを行わなければならないのですが、
「よくわからない」とそのまま放置していると、
強制的に国民年金基金連合会に移されてしまいます。
その数なんと、107万人!
そうなると、強制移動の手数料プラス毎月の手数料が差し引かれるため、
「なにもしない」というだけで、
せっかく会社が積み立ててくれたDCの残高から、
どんどんお金が減っていくことになってしまうのです。
そんなことにならないように、
60歳になる前に退職された人は、退職から6カ月以内に
iDeCoへの加入手続きを行って、
将来に備えた運用を行ってくださいね。
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2.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~5月からは新たな選択肢が登場!~
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さて、今までは転職先のDCかiDeCoかという2択だったのですが、
実は、来月(5月1日)からはもうひとつ、
「企業年金連合会の通算企業年金」という選択肢が増えます。
「企業年金連合会の通算企業年金」では、
DCのお金から、所定の手数料を差し引いた金額を
移したときの年齢に応じた利率で運用します。
・45歳未満・・・1.25%
・45歳以上55歳未満・・・1%
・55歳以上65歳未満・・・0.75%
・65歳以上・・・0.25%
そして、原則65歳から
「企業年金連合会の通算企業年金」に移したお金を、
一生受け取ることができるのです。
たとえば、45歳の男性が退職前の会社で100万円を貯めていた場合、
65歳から年間6万6100円を一生受け取るのです。
今まではDCに加入していて退職し、転職先にDCがなければ
自分で「iDeCo」で運用するという状況でしたが、
これからは、運用を行ってくれる「企業年金連合会の通算企業年金」の
選択肢が増えます。
どちらが自分にあっているのか
しっかりと検討して選んでくださいね。
<参考:企業年金連合会>
https://www.pfa.or.jp/tsusan/i
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3.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~iDeCoの選びかたサイト~
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iDeCoを選ぶ際のポイントは、
手数料と運用商品、使い勝手です。
iDeCoは、窓口となる金融機関によって、
加入時の手数料、毎月の手数料、やめる時の手数料が異なります。
いわば、スポーツクラブに入会する際、
手数料や会費が変わるようなものですね。
一つ一つ調べるのは大変だからこそ、
便利なサイトが「iDeCoナビ」です。
https://www.dcnenkin.jp/
『金融機関ざっくり比較』を見ると、
毎月の手数料とWEBの使いやすさ、商品数等の比較が
一目でわかるようになっています。
『手数料で比較』を見ると、さらに詳しい手数料もわかります。
加入時の手数料(1回のみ)は、2,829円、
毎月の手数料は、171円のところを選びましょう。
なお、やめるとき(移すとき)の手数料は
今後のライフプランによって重要度が変わります。
今後転職する可能性が高い人は、
移すときの手数料はかからないほうがいいですし、
転職等の可能性が低い人は移すときの手数料は気にしなくてよいでしょう。
iDeCoナビを参考にして選んでくださいね。
最後に繰り返しますが、「企業型確定拠出年金(DC)」に
加入していた人が退職する場合は、
退職から6カ月以内の手続きが重要です。
忙しさに後回しにすることや、
「ちょっとのんびりしてから手続きしよう」で忘れてしまわないように
気を付けてくださいね。
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Vol.2972022年4月27日発行