こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの前野彩です。
さて、毎月第2・第4火曜日にお届けしておりますこの「マネーレシピ」。
第2火曜日は、税理士&FPの備順子から、
第4火曜日は、FPの前野彩からお送りいたします。
昨年から今年にかけて、投資の質問で多かったのは、
「米国株式(S&P500)がいいんですか?」というもの。
そして、今年に入ってからは急に「VTIって何ですか?」という質問が増えました。
お客様に詳しく聞くとユーチューバーや本から情報を得ているようで
何やら流行があるようです。
投資に興味を持ってくれるのは、FPとして嬉しいもの♪
一方で、投資には「確実」がないからこそ、
自分が「納得」できる投資が欠かせません。
大事な自分のお金と時間だからこそ、
納得できる商品を選べるようにしましょう!
┏━━━┓ 1.アメリカの株式市場の基礎
メニュー┗┓ 2.S&P500って何?
┗┓ 3.VTIって何?
┗┓ 4.セミナー告知
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1.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~アメリカの株式市場の基礎~
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アメリカの株式市場には、2つあります。
それが、「NY(ニューヨーク)証券取引所」と
「NASDAQ(ナスダック)」です。
日本で有名なのは、「東京証券取引所」ですね。
ニューヨーク証券取引所には、大企業の約2800の会社が上場しています。
ナスダックは新興企業、いわゆるベンチャー企業が約3300社、上場しています。
東京証券取引所では、約3700社ですから、
アメリカ市場に上場している会社の数は、日本の1.6倍です。
ちなみに、上場している会社をすべて買い取るために必要なお金のことを
株価×株数で計算して「時価総額」と言います。
その時価総額をアメリカと日本で比べると、
アメリカは日本の約7倍の規模です。
これだけでも、アメリカに上場している企業の巨大さがわかりますね。
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2.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~S&P500って何?~
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最近、質問が多い「S&P500」は、エスアンドピーゴヒャクと読みます。
S&P500は、簡単に言うと、アメリカの株式の動きを表す指標のひとつです。
500という数字が表しているとおり、
ニューヨーク証券取引所とナスダック市場に上場している大企業のうち、
11業種、500社をピックアップした時価総額指数を出しています。
代表的な銘柄では、
誰もが知るようなアップル、マイクロソフト、アマゾン、などが含まれていて、
アメリカ株式市場の時価総額の約8割が含まれています。
なお、NYダウやダウ平均株価という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
ニューヨークダウ(ダウ平均)とは、
ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場しているアメリカ企業のうち、
特に知名度が高い企業や大手の企業、30銘柄をピックアップし、
その平均株価を表しています。
(ニューヨークダウといっても、
ニューヨーク証券取引所だけの銘柄だけではないところが不思議ですね)
ナスダック総合指数は、
ナスダックに上場している約3300銘柄の時価総額指数です。
主にネット関連の企業が多い点が特徴です。
それぞれの指標の特徴としては、
S&P500やナスダック総合指数は、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすく、
NYダウは、株価の高い銘柄の影響を受けやすいという点があります。
日本の株価の動きを表すものになぞらえると、
日経平均株価(日経225)がNYダウ、
TOPIX(東証株価指数)が、S&P500やナスダック総合指数と
思っていただくと、イメージしやすいかもしれませんね。
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3.FP前野彩のマネーのミニレシピ
~VTIって何?~
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VTIとは、ブイティーアイと読み、
アメリカに上場している投資信託(ETF)の一つです。
バンガード社という、投資信託の製造元が運用を行っています。
(テレビの製造元がパナソニックや日立などあるのと同じように、
投資信託の製造元もいろんな会社があり、
バンガード社はそのひとつです)
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という
指数に連動した値動きを目指して運用されています。
この指数は、アメリカに上場している銘柄のほぼ100%をカバーしているため、
大型株はもちろん、中小型銘柄や超小型の会社まで運用対象になっています。
つまり、この指数に連動する投資信託を持つということは、
これ一つ持つことでアメリカ全体に投資をすることができるわけです。
アメリカに投資をしたいと思ったときは、
大型株中心ならS&P500、
アメリカ全体をカバーしたいのならVTIというように、
自分の希望に応じた指数に連動する投資信託を選ぶといいでしょう。
なお、世界の時価総額は、約119兆ドル。
そのうち、アメリカは約45%を占めています。
(日本は約6%)
アメリカ経済に世界経済が影響を受けることは事実ですが、
良いときに大きく伸びるということは、
その逆の影響もあります。
世界の約半分の時価総額を持つアメリカを基盤に投資するもよし、
その影響を幅広く受ける全世界に投資をするもよし、です。
今回はアメリカ指標についてお伝えしましたが、
アメリカの政策金利やロシアとウクライナの戦争など
様々なことが起こりますし、それにより市場の動きは左右されます。
投資はこれから何年も何十年も続くもの。
だからこそ、長い目、広い目で
「納得」できる投資先を考えてみてくださいね。
「良いもの」よりも「納得できるもの」が重要ですよ。
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Vol.2952022年3月22日発行